成長ホルモンが働くメカニズム
成長ホルモンが、骨芽細胞に作用して骨を伸ばすことで背が伸びることはお話しましたが、そのホルモンが分泌されてから、骨が伸びるまでのメカニズムはとても複雑です。
まず成長ホルモン分泌刺激ホルモンの作用で、脳の視床下部にある脳下垂体から成長ホルモンが分泌され、骨芽細胞に作用します。
しかし厳密にいえば実際に骨端線の部分にはたらくのは、「ソマトメジンC」といわれるホルモンで、これは成長ホルモンのはたらきで、主に肝臓で作られます。
もし成長ホルモンが十分であっても、肝臓が悪かったりするとソマトメジンCは十分に作られなくなりますので、身長を伸ばすことができなくなるということです。
そんな理由で小児期に、肝臓の病気を患うと、身長が伸びない原因になりうるというのはこのためなのですね。
ホルモンだけでなく十分な栄養が必要
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