子供は大人よりも多く摂らなければならない
身長を伸ばすための栄養素として、たんぱく質はとても重要であることや、偏った摂りすぎによる弊害についてもお話しました。栄養はさまざまな食品から摂らなければなりませんが、特に小学生から思春期の子供は第一にたんぱく質の摂取量が不足しないようにしなければなりません。
もし、たんぱく質が不足して背が伸びない子供さんの場合、十分に摂取するようになると身長の伸びがよくなるそうです。反面十分に摂取できている場合、それ以上余分に摂ったからと言ってそれだけ背が伸びるわけではないようです。
ただひとついえることは、小学生から思春期の子供のたんぱく質の必要摂取量は、大人と同じかそれ以上の量が必要とされています。
一日に必要なたんぱく質の量は?
子供にとって一日に必要なたんぱく質の量は、成人が60〜80gなのですが、小学生は55〜75g、思春期においては75〜90gは必要とされています。
子供は大人に比べて体格は小さいのですが、大人以上に多くのたんぱく質を必要とします。身体が出来上がった大人と、これからどんどん身体が大きくなる子供では、身体を大きくするためにそれだけたんぱく質を必要とすることは当たり前の話ですよね。
ただ十分に注意することは、何度も言いますが必要以上に摂りすぎると、肥満や体外へのカルシウム排出量が増えてしまうそうですし、激しいスポーツをした後はいつもよりも少し多めに摂ることも必要になりますが、そこはあまり神経質に考えずに、今日はどれ位たんぱく質を含む食品を摂ったかで計れば良いのではないでしょうか?
上手に摂るコツ
たんぱく質を十分にとることは大切ですが、現状では十分に摂れていない子供も多いそうです。
そのひとつの原因が、親御さんが食品に含まれる栄養素について無知なケースが多いようですから、栄養に関する書籍などもたくさんありますので最低限の勉強もしなければなりませんね。
そして基本として覚えておくべきは、子供さんにたんぱく質の豊富な食品を食べさせる場合、脂肪分の摂り過ぎにも気をつけることが必要です。小食の子供が脂身の多い肉などを食べると、その脂肪分ですぐに満腹になってしまい結果的に栄養の偏りの原因になったり、太りやすい子供の場合脂肪分が肥満の原因になったりします。子供であっても大人同様「高たんぱく質、低カロリー」が基本となります。
また朝食を食べない子供も多いと聞きますが、これも成長を阻害する大きな原因となりますので、量を多くとる必要はありませんから、パンであれば牛乳と卵を一緒に摂るとか、どうしても食べれない子でも、バナナと牛乳、あるいはヨーグルトくらいは食べるようにしたいものですね。