見た目で小さいと決めつけない
幼稚園や小学校で一番前だとか、近所の子供よりも背が低いような場合、「我が子は大丈夫なのだろうか?」と不安に思うことがあると思います。
しかし、こんな場合でも調べてみると、実際はそれほど小さくないということが多々あるそうです。
大切なのは、問題があるほどに背が低いのかを客観的に見るために、まず正確に身長を測る事をしなければなりません。
自宅で正しく身長を測るために
簡単に「身長を正しく測ること」といっていますが、実は正確な身長測定はいざ行ってみると大変難しいのがわかります。
何故かと言えば、人間は朝と夜とでは身長が違うことがあげられます。
また測定器にしても、学校の保健室にあるような簡単なものでは、測るたびに誤差が生じますし、ましてや学校で測る場合他の子供達とワイワイとやっているような時などは測定するときの姿勢でも1cm以上の誤差が生じる場合もあります。
毎日の身長を測る場合、もちろん親御さんが測るわけですから自宅での測定になるでしょうから、できるだけ正確に測るポイントについてお話します。
毎日同じ時間に測定する
毎日継続的に測る場合は、測る時刻も一定にする必要があります。朝と夜とでは1cm以上も誤差が出る場合もあります。
頭髪、頭の姿勢、背中、ひざ、かかとの5点をチェックする
- 髪を結っていた場合はほどいて、髪飾りや髪止めを外してください。
- 柱か壁の前に立たせて、頭をまっすぐにして、顎は軽く引かせます。
- 柱か壁に背中をつけて、背中とひざを伸ばさせる。
- 両足のかかとを柱、または壁につけて揃えます。
- 角が90度のしっかりした箱や本などを柱もしくは壁にそわせて頭の上を軽く押さえるようにセットして、添わせた箱か本の下の位置にしるしをつけて子供をのかせます。
- 柱か壁につけたしるしから床までを巻尺などで測ります。
赤ちゃんの時から測定する場合は寝かせて測ることになります。寝かせて測る場合と立って測る場合でも少しの誤差が出ますから、赤ちゃんの時は寝て測り、その後は成長に連れて立って測る事になりますので、立って測る方が1cm以上低くでるので、前よりも低くなったなどということもあるでしょうが、これは仕方のないことです。
また、あごを引いただけでも1cmは違ってきますし、ひざを曲げたりしていればだいぶ違ってきますので、できるだけ毎日同じ姿勢で測るようにしなければなりません。
以上のようなことを注意しながら
成長曲線プログラムに記入していきましょう。
このグラフを1年以上記録して、
低身長の基準にあるように、現在の身長が−2SD以下で、身長増加の基準もかなり下回るようであれば、医療機関での検査を受けてみる必要があります。