成長の速度

成長速度(経過)を見る

低身長かどうかについては、ただ現在の身長が平均よりも低いというだけで判断するものではないことは説明しましたが、その理由は子供の場合、現在の身長が低くても身長速度(経過)が正常な場合があるからです。

 

この成長速度が正常である場合、いわゆる平均との差が引き離されていない場合は、病気などの異常ではないことが多いようです。
たとえば誕生時の平均的な身長は50cmくらいですが、それが40cmの未熟児だった場合、そのあと背が順調に伸びていっても平均との差がなかなか縮まらないでそのまま小さいままということも多いですが、逆にお腹にいるときに吸収できずにいた栄養を生まれたあとに急激に吸収するようになり平均値に追いついてしまう場合もあります。

 

しかし、このような追いつきは大体2〜3才までで、それ以降はなかなか追いつけずにいくことが多いようですが、この場合でも、成長の速度が正常ならば、病院で検査をしても異常が見つからない場合が多いようです。

 

成長の速度が継続して悪い場合は注意!

病気が原因で低身長になるケースでは、突然背が低くなるのではなく、ある時期から成長速度が下がってしまい、平均とどんどん引き離されていくことがあります。

 

一般的に、成長標準曲線はなだらかな曲線を描いていますが、実際のところひとりひとりの成長はなだらかであるとは限りません。去年は伸びが悪かったけれど今年の身長はグンと伸びるというようにでこぼこな状態で背が伸びていくというのが多いです。

 

たとえば小学校入学時までは、順調な伸びをしていても、1年、2年と継続して成長の速度が平均よりも悪い場合、3年、4年もたてば、かなりの差になり、最終的にかなりの低身長になる可能性もあるので注意が必要となるわけです。

 

 

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